本のスジ

古本買取における「本のスジ」を考える際に大事な要素となるのが表現形式です。たとえば「寒い」という言葉は、論理的には気温が低いということですが、状況によって「窓を閉めてほしい」というお願いだったり、「温かいものが飲みたい」という判断だったりします。

言葉の意味は文脈(コンテキスト)によって決まり、その意味を示す「ラベル」のようなものがついています。ラベルは声の調子や身振りなどを指し、ほとんどの場合、文字にするとなくなってしまうものです。

状況にかかわらず、メタメッセージは「ものの言い方」として、コミュニケーションに必ずついています。日常会話の多くはメタメッセージで行われ、会議や講演会など公の場ではメタメッセージのやりとりは減り、メッセージ(言葉の論理的な意味)の方が重視されます。

対して、親しい人同士のコミュニケーションでは、メタメッセージのやりとりが飛躍的に増えます。メタメッセージの役割が大きいことは、すなわちコンテキストへの依存度が高いことを意味しており、「ハイコンテキスト」と呼ばれます。

本にも少なからずメタメッセージが含まれています。そして、本のスジを見抜くためにはメタメッセージを汲み取ることが必要不可欠です。

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